在宅医療(訪問診療)の費用ってどれくらい?
- 2026年2月6日
- 訪問診療
「訪問診療って高いのでは?」
「毎月いくらかかるの?」
在宅医療を検討される患者さんやご家族から、もっとも多くいただく質問が費用についてです。
この記事では、在宅医療(訪問診療)の費用目安や医療保険制度、自己負担額について、医師がわかりやすく解説します。
在宅医療(訪問診療)とは?
訪問診療とは、通院が困難な患者さんに対して、医師が定期的にご自宅や施設へ訪問し診療を行う医療サービスです。
主な対象となる方
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高齢で通院が困難
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認知症が進行している
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心不全・COPDなど慢性疾患
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がんの緩和ケア
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寝たきりやADL低下
通常、月2回程度の定期訪問を行い、24時間体制での相談・往診対応が可能な体制を取ります。
在宅医療(訪問診療)の費用の仕組み
在宅医療の費用は以下の組み合わせで決まります。
① 医療保険
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診察料
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在宅管理料
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検査・処方
② 介護保険(必要な場合)
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訪問看護
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訪問介護
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ケアマネジメント
※訪問診療そのものは医療保険です。
在宅医療の費用目安(自己負担額)
患者さんの自己負担割合や訪問回数によって変わりますが、一般的な目安は以下です。
自宅での訪問診療(居宅)
| 負担割合 | 月額目安 |
|---|---|
| 1割負担 | 約6,000〜8,000円 |
| 2割負担 | 約12,000〜16,000円 |
| 3割負担 | 約18,000〜24,000円 |
※月2回訪問、重症度が標準的な場合
施設入居者(サ高住・有料老人ホームなど)
同一施設で複数名診療する場合、費用が異なる場合があります。
| 負担割合 | 月額目安 |
|---|---|
| 1割負担 | 約3,000〜6,000円 |
| 2割負担 | 約6,000〜12,000円 |
| 3割負担 | 約9,000〜18,000円 |
追加費用が発生するケース
以下の場合、追加費用が発生することがあります。
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緊急往診
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夜間・休日対応
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検査(採血・心電図など)
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医療処置(点滴・カテーテル管理など)
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在宅酸素療法
ただし、多くの方は高額療養費制度の対象となるため、自己負担は一定額に抑えられます。
高額療養費制度について
医療費が高額になった場合でも、年齢や所得に応じて自己負担上限が設定されています。
そのため、
「在宅医療=高額」というイメージは必ずしも正しくありません。
訪問診療は思ったより安い?よくある誤解
実際には、
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通院の交通費が不要
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救急搬送の減少
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入院回数の減少
などにより、トータル医療費が抑えられるケースもあります。
在宅医療の費用を左右するポイント
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自宅か施設か
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訪問回数(月1回 / 月2回以上)
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医療処置の有無
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重症度(施医総管・在医総管など)
※詳しい費用は医療機関へ直接相談するのが安心です。
在宅医療を検討している方へ
在宅医療は「最期の医療」ではありません。
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慢性疾患の管理
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通院負担の軽減
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住み慣れた自宅での生活継続
を支える医療です。
費用面が心配で迷っている方も、まずは一度ご相談ください。
まとめ
在宅医療(訪問診療)の費用は、
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1割負担の場合:月6,000円前後〜が目安
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医療保険が適用される
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高額療養費制度で上限あり
と、想像より負担が少ない場合も多いです。
患者さんの状態によって費用は変わるため、具体的な見積もりは医療機関に相談することが大切です。