夏風邪にご注意を!夏に多い感染症と予防のポイント
- 2026年8月26日
- 一般内科
暑い日が続いていますが、皆さま体調はいかがでしょうか。
「風邪は冬にひくもの」というイメージがありますが、夏にも風邪症状を引き起こすウイルス感染症が流行します。今回は、夏に注意したい「夏風邪」についてご紹介します。
夏風邪とは?
「夏風邪」は正式な病名ではなく、夏に流行しやすいウイルス感染症の総称として使われる言葉です。
代表的なものには、エンテロウイルスやアデノウイルスなどによる感染症があります。
症状としては、
- 発熱
- のどの痛み
- 咳・鼻水
- 頭痛
- だるさ
- 食欲低下
- 腹痛・下痢
などがみられます。
特に夏は暑さによる疲労や睡眠不足、食欲低下なども重なり、体調を崩しやすい時期です。
夏に注意したい感染症
ヘルパンギーナ
主に乳幼児や子どもに多くみられます。突然の発熱とのどの痛みが特徴で、口の奥に小さな水疱や潰瘍ができることがあります。
のどの痛みが強いと、水分を十分に取れなくなることがあるため、脱水には注意が必要です。
手足口病
口の中や手のひら、足の裏などに発疹や水疱ができる感染症です。子どもに多い病気ですが、大人が感染することもあります。
咽頭結膜熱
アデノウイルスによって起こり、発熱、のどの痛み、目の充血などが特徴です。
夏風邪の治療は?
多くの夏風邪はウイルス感染症のため、基本的には症状を和らげながら自然に回復するのを待つ治療となります。
大切なのは、
- 十分な休養をとる
- こまめに水分を摂取する
- 食べられる範囲で栄養をとる
- 室温を適切に保つ
ことです。
なお、ウイルス感染症には抗菌薬(抗生物質)は基本的に効果がありません。細菌感染が疑われる場合など、必要性を判断したうえで使用します。
「夏風邪だろう」と自己判断しないことも大切です
夏の発熱や倦怠感が、すべて夏風邪とは限りません。
新型コロナウイルス感染症などのほか、熱中症や肺炎、尿路感染症などでも似た症状がみられることがあります。
特に、
高熱が続く、呼吸が苦しい、水分が取れない、尿量が少ない、ぐったりしている、意識がおかしい、症状がどんどん悪化する
といった場合には、早めの医療機関受診をおすすめします。
高齢の方や基礎疾患をお持ちの方、小さなお子さまは特に注意が必要です。
夏風邪を予防するために
夏風邪の予防でも、基本は手洗い・十分な睡眠・バランスのよい食事です。
また、冷房を上手に利用して熱中症を予防することも大切です。「冷房を使うと風邪をひくから」と無理に暑さを我慢する必要はありません。
冷房による冷えが気になる場合には、室温や風向きを調整し、身体に冷風が直接当たり続けないよう工夫しましょう。
体調がおかしいと感じたら早めの受診を
夏は暑さだけでも身体に負担がかかる季節です。
「少し風邪っぽいだけ」と思っていても、脱水などが重なることで体調が急に悪化することもあります。
よく寝る、しっかり水分をとる、無理をしない。
基本的なことですが、これが夏を元気に乗り切るための大切なポイントです。
発熱やのどの痛み、咳、腹痛、下痢などの症状が続く場合や、体調について気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。