鼠径ヘルニアにご注意を
- 2026年4月15日
- 消化器疾患
―「足の付け根のふくらみ」は早めの受診を―
■ 鼠径ヘルニアとは?
鼠径ヘルニアは、足の付け根(鼠径部)にある筋肉のすき間から、腸や脂肪が外へ飛び出してしまう病気です。
一般的には「脱腸」とも呼ばれます。
■ どんな症状が出る?
以下のような症状が特徴です。
- 足の付け根がポコッと膨らむ
- 立つ・力むと出て、横になると引っ込む
- 違和感や軽い痛み
- 長時間歩くと重だるい感じ
👉 初期は痛みが少ないため「様子見」されがちですが要注意です。
■ 放置するとどうなる?
最大の問題は「嵌頓(かんとん)」です。
- 腸が戻らなくなる
- 血流が途絶える
- 腸閉塞や壊死のリスク
👉 この状態は緊急手術が必要になります。
■ なりやすい人
- 中高年男性(最も多い)
- 重い物を持つ仕事
- 便秘や慢性的な咳がある方
- 前立腺肥大などで排尿時にいきむ方
■ 治療はどうする?
基本は手術治療です。
現在は
- 小さな傷で行う手術(腹腔鏡手術)
- メッシュを使った再発しにくい方法
が主流で、比較的安全に行われています。
👉 内服や自然治癒は期待できません
■ こんなときはすぐ受診
- 膨らみが戻らない
- 強い痛みがある
- 吐き気・嘔吐を伴う
👉 これらは緊急サインです
■ まとめ
- 鼠径ヘルニアはよくあるが放置NGの病気
- 初期は軽症でも突然悪化する可能性あり
- 早めの受診・適切な手術で安全に治療可能
「これくらい大丈夫かな」と思う段階での受診が、
結果的に一番負担が少なく済みます。
気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。