訪問診療と往診の違いとは?
- 2026年2月4日
- 訪問診療
訪問診療と往診の違いとは?在宅医療をわかりやすく解説
「訪問診療と往診って、何が違うの?」
患者さんやご家族、ケアマネジャーの方からも、とてもよく聞かれる質問です。
言葉は似ていますが、目的・頻度・制度がまったく異なります。
この記事では、在宅医療の現場に立つ医師の視点から
訪問診療と往診の違いを、できるだけシンプルに、でも正確に解説します。
訪問診療とは?
訪問診療とは、
👉 通院が困難な方に対して、医師が計画的・定期的にご自宅や施設を訪問する診療です。
訪問診療の特徴
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月2回など定期的に実施
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あらかじめ診療計画を立てて行う
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病状が安定していても継続
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医療保険が適用される
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在宅医療の“主軸”
こんな方が対象
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高齢や持病で通院が難しい
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認知症・心不全・がん・神経難病など
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施設入所中で主治医が必要
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自宅での看取りを希望している
往診とは?
往診とは、
👉 急な体調変化などがあった際に、患者さんの要請を受けて臨時で医師が診察に行くことです。
往診の特徴
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突発的・臨時
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発熱、痛み、呼吸苦など急変時
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定期訪問ではない
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訪問診療中の患者さんにも行われる
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医療保険が適用される
こんな場面で行われる
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夜間に熱が出た
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呼吸が苦しそう
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転倒後に痛みが強い
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点滴や緊急処置が必要
訪問診療と往診の違いを比較
| 項目 | 訪問診療 | 往診 |
|---|---|---|
| 実施タイミング | 定期的(計画的) | 臨時(必要時) |
| 目的 | 日常的な健康管理 | 急な症状への対応 |
| 頻度 | 月1〜2回以上 | 不定期 |
| 対象 | 通院困難な方 | 急変した方 |
| 位置づけ | 在宅医療の基本 | 補助的・緊急対応 |
👉 訪問診療=定期便、往診=救急対応
とイメージすると分かりやすいです。
よくある誤解
「往診だけお願いすることはできる?」
原則として、継続的な往診のみは難しく、
多くの場合は訪問診療を導入した上で、必要時に往診という形になります。
「訪問診療を受けると入院できなくなる?」
そんなことはありません。
必要なときは病院と連携して入院調整を行います。
訪問診療+往診で、24時間の安心を
在宅医療では
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普段は訪問診療でしっかり管理
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急変時は往診で即対応
この組み合わせにより、
住み慣れた自宅や施設で、安心して生活を続けることが可能になります。
まとめ|訪問診療と往診の違い
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訪問診療:定期的・計画的な診療
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往診:急変時の臨時対応
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両者は対立するものではなく、補い合う関係
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在宅医療では両方が重要
在宅医療・訪問診療をご検討の方へ
「通院がつらくなってきた」
「施設に入ったけれど主治医がいない」
「最期まで自宅で過ごしたい」
そんな思いがあれば、早めのご相談がおすすめです。
訪問診療は、“必要になってから”ではなく、“困る前に”始める医療です。